人と人とのいい関係

元気の出る診療室づくりをめざして

斎藤矯正歯科 斎藤健志

矯正歯科は、共生歯科

私は、平成6年に千葉県八千代市で矯正歯科専門開業いたしました。当時は今ほどではありませんが、バブル崩壊後ということで患者さんの経済状況もけしてよいわけでありませんでした。もっとも、私の方は、多額の借金を抱えてもっと大変な状況ですから(笑)、たまに初診の患者さんが見えると、ここぞとばかり時間を掛けて初診相談をするわけですよ。
 大学病院やっていたように矯正治療のメリットを一生懸命に説明するわけです。患者さんは、熱心に聞いてくれて、よし、これで今月は、やっと1人確保!とか思っていると、"ところで先生、矯正治療のメリットはよーくわかりましたが、もし、歯並びを直さないと将来どうなっちゃうんでしょうか? 何か困ることありますか?"って切り返されるわけですよ。
 クラッと来ちゃいますよね。でも当時、私も若いもので、"お母さん、そりゃ歯並び悪くても立派な人生を過ごしている人も多いわけですから絶対に困るというわけではありまよね。でも・・そ、要は価値観の問題ですよ。カ・チ・カ・ン!"なんて答えていました。
 内心、大学をバックにしていないと,こうも患者の態度は違うものか・・・なんて、自分の力量不足を棚に上げて,今思うとほんと馬鹿ですよね。情け無い。
 さて、開業して2年目に地元歯科医師会の衛生委員会に配属されました。小さな歯科医師会なので1つの委員会でやる仕事も多く、マタニティー歯科講座から始まって1才半検診、3才児検診、健歯児童の審査表彰、障害児施設での歯科検診、高齢者よい歯のコンクールの審査表彰、虫歯予防大会など地域の人たちと接する機会が出来たわけです。

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